メディア実験室とは

概要

「unlearn」という言葉があります。学ぶのとは逆の方向を志向して、既成の知識を得るのではなく、そこから離れてみることを意味します。小学校にあった理科実験室には、好奇心が旺盛で、怖いもの見たさの子どもには、密やかな魅力が満ちていました。そこは、手際よくまとめられてはいるけれど味気ない教科書を使った学びとは違って、一人一人が何かを発見できそうな、今にして思えば「unlearn」な場所でした。この「メディア実験室」も、コンピュータが並ぶすまし顔の空間ではなく、まだまだ得体のしれないメディアなるものを実験してみようというお部屋です。

企画、監修

茂登山清文(名古屋芸術大学芸術学部 芸術教養領域)

専門は視覚文化と情報デザイン、ヴィジュアルリテラシー。建築を学んだ後、1998年まで名古屋芸術大学美術学部造形実験コースで、2016年まで名古屋大学大学院情報科学研究科 情報文化学部で、研究・教育に携わってきました。現在は、「何者にもなれる君へ。」をキャッチフレーズに開設された芸術教養領域リベラルアーツコースに所属し、教養と芸術とが交差する、これまでの芸大にはないジェネラリスト教育を目指しています。

名古屋芸術大学芸術学部 芸術教養領域

「何者にもなれる君へ。」をキャッチフレーズに開設された芸術教養領域リベラルアーツコースは、ビジュアルとサウンド、情報をはじめとする5つのリテラシーを学び、社会の多様な問題に挑んでいます。茂登山清文は、愛知県児童総合センターで、「アートと遊びと子どもをつなぐプログラム」、「汗かくメディア」のプログラムにかかわってきたほか、「エキゾチック」の企画、「小さい美術館」の展示をおこなってきました。「実験室」では、企画とデザイン、会場のディレクションを担当し、今年は学生ととともにアーカイブの作成に取り組みます。

本研究はJSPS科研費 JP18H00640の助成を受けたものです。

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